スキンケアには『潤いが大切』という情報は今では一般的になりました。
確かに、間違ってはいません。でも、「水分だけを入れればいいのか?」「油分を足すべきなのかどうか?」日々迷ってはいませんか?
実は、表面的な肌のコンディションだけでケア方法を決めるのはおすすめできません。
なぜなら、肌表面のコンディションは日々変化するものだから。季節や気温、空調や外気などの環境の影響を受け、常に変化しているんです。
スキンケアで意識すべきことは、人それぞれが生まれ持った肌のバリア機能を高めること。
バリア機能の高い肌は、肌本来の機能が適切に働いている肌の状態のこと。バリア機能が適切に働いていれば、あらゆる変化にも肌が対応できるようになります。
肌のバリア機能を高めるには、自分の生まれ持ったスキンタイプを理解してスキンケア製品を選ぶことが重要です。
スキンタイプとは?
両親から引き継ぐ遺伝的なもの。皮脂の分泌量により判別されます。皮脂の分泌量に応じて4種類+1種類→計5種類に分類されます。
スキンタイプの見分け方は?
スキンタイプは5種類。それぞれの特徴と、起こりやすいトラブルから見分けることが出来ます。
①【オイリー】
特徴
- 乾燥しにくい
- しわが出来にくい
- シミが出来にくい
- 表面がオイリー
- てかりがある
- 毛穴が目立つ
起こりやすいトラブル
- べたつき
- 化粧崩れしやすい
- 毛穴に汚れが溜まる
- ニキビ・吹き出物が広範囲にできる
- 吹出物が炎症すると大きく晴れる
おすすめのスキンケア方法
お顔全体的に皮脂分泌できる肌。皮脂が肌を守ってくれるので、老化が一番遅い肌ですが、必要以上の皮脂を落としてトラブルを防ぐことが大切です。保湿は、油分の多いものは必要ありません。しっかり水分を補給できるアイテムを選びましょう。
②【ノーマルオイリー】
特徴
- お顔のTゾーン(額・鼻・顎)に適度な皮脂分泌がある
- 乾燥していない
- 弾力がある
- きめが細かい
- 血色がよい
- ハリがある
- つやがある
起こりやすいトラブル
- 季節や環境の変化を受けやすい
- 夏場は脂っぽくなりがち
- 汚れ・水分不足・敏感などによりニキビや吹き出物ができることがある
おすすめのスキンケア方法
美しい状態を維持しやすい肌です。皮脂分泌が多いTゾーンは適度に油分を落として、頬・目元・口元などはたっぷりの水分と適度な油分を足して、お顔全体の潤いバランスをとるように心がけましょう。
③【ノーマルドライ】
特徴
- お顔のTゾーン(額・鼻・顎)に適度な皮脂分泌がある
- 乾燥していない
- 弾力がある
- きめが細かい
- 血色がよい
- ハリがある
- つやがある
起こりやすいトラブル
- 季節や環境の変化を受けやすい
- 冬場はかさつきがち
- 肌表面に細かい乾燥じわができやすい
おすすめのスキンケア方法
ノーマルオイリーと近い肌質で、一年通して綺麗なお肌です。皮脂分泌は多くないので、油分を洗い流しすぎず、水分も油分も補ってお顔全体の潤いバランスをとるように心がけましょう。
④【オイルドライ】
特徴
- 毛穴が小さい
- ニキビ・吹き出物がない
- 肌トーンが暗め
- 肌がマットな印象
起こりやすいトラブル
- かさつきやすく乾燥しやすい
- 肌荒れを起こしやすい
- しわ・シミができやすい
- ニキビ・吹出物はほぼ出来ない
おすすめのスキンケア方法
お顔全体の皮脂分泌量が少ない肌。その分、ニキビ・吹出物に悩むことはほとんどありません。水分だけでなく、油分もしっかり補って、乾燥から肌を守ることを心がけましょう。
⑤【敏感】
特徴
- 肌が反応を起こしやすい
- きめが均一でない
- 部分的に肌が熱を持っている
- 色白の傾向
起こりやすいトラブル
- 赤みが出やすい
- 痒みが出やすい
- アレルギー反応を起こしやすい
おすすめのスキンケア方法
先天的にバリア機能が低く、毛細血管が反応を起こしやすい肌。皮脂量は人それぞれですが、ドライ傾向が強いです。低刺激で、鎮静効果の高く、水分も油分も補えるスキンケア製品を選びましょう。
ご自身の肌はどのスキンタイプに当てはまりそうですか??
もしもスキンタイプに迷ったら、美容知識を持ったプロに相談してみることをおすすめします。肌とは一生のお付き合い。生まれ持った自分の肌を正しく理解した上で、毎日のスキンケアをする。その積み重ねで5年後、10年後の肌は変わっていきます。