見るだけで元気をもらえたり、気分の昂りを和らげてくれたりと、日常生活の中でもたくさんの影響を受けている色。色の心理的作用を知っていると、生活に取り入れるだけで健康や美容に嬉しい効果をもたらしてくれます。今回はその中でも代表的な色の作用をご紹介します。
リラックスカラー・ヒーリングカラー
色の生理的作用は様々なものがあります?その中でも癒し効果が高い色はリラックス・ヒーリングカラーと呼ばれています。ストレス社会と呼ばれる現代。肉体の疲労と精神的な疲労はつながっているものです。普段から目にするリネン類やカーテン、洋服や、いつも持ち歩く小物を癒し効果のある色にしてみると、肩の力を抜くサポートになってくれます。
青
世界で一番愛されている人気の色。その理由は、青は空や海などを象徴しているから。空も海もいつでも当たり前にそこにあり、独り占めされず誰にでも平等に与えられているものだからと言われています。争いではなく平和をイメージさせる青は【信頼・安らぎ】を与える色です。そのため、対人ストレス、環境的なストレスに効果的。神経を鎮静する作用があり、脈拍を安定させ、緊張からくる体の強張り弛めてくれます。また、安心感をもたらしてくれる色なので、寝室に使用すると睡眠の質を向上させてくれます。眠りにつく時、目覚めた時に目に入るシーツや枕にブルーを使うのがおすすめです。
緑
忙しい時。心のゆとりが欲しい時におすすめの色です。自然界の色、森林をイメージさせる緑は中間色と言われ、活性にも鎮静にも振れない、「ちょうどいい心地よさ」を与えてくれます。
気持ちが忙しない時には、緑の色を使った「カラーブリージング」がとても有効です。
目を閉じて、森林の中にいるイメージをしながらゆっくりと深呼吸します。気分が落ち着き、肩の力が抜けてゆとりを感じることができますよ。
紫
頭痛や、精神的疲労を感じている時におすすめの色。青と同様に鎮静作用があります。
色は電磁波で表すことができ、その波形で色が決まります。紫は小さく細かい波形をしていて、細波のように神経を落ち着けてくれる癒し効果が高い色なんです。安眠カラーとしても有名です。
ピンク
心がトゲトゲしている時におすすめの色。
ピンクは見るだけで闘争心やイライラを鎮めてくれる作用があります。
1979年にアメリカで行われた有名な心理実験があります。喧嘩や傷害事件が絶えなかった刑務所で、所内の壁をピンクに変えたところ、問題行動が目に見えて減ったという報告もピンクの特性を表す良い例です。
また、ピンクには女性ホルモンを活発にする働きがあります。ピンクを目にしたり纏うことで、血流が促進し、エストロゲン・プロゲステロンの働きを活性化してくれるので、肌ツヤが良くなることがわかっています。
暖色・寒色の作用の違い
食欲増進には赤・黄色・オレンジ
彩の良い食事は視覚から食欲を引き出し、健康に一役買ってくれます。赤・黄色・オレンジ色は、食卓で目にすると食欲を増進させる働きがあります。赤をはじめとする【暖色】には活性作用があるためです。血流を促進し、体温・脈拍が上がることで体全体の代謝が上がることで内臓の動きが活発になり、消化が促進されます。
食欲減退には青・紫
これらの【寒色】は鎮静作用があります。昂った神経を落ち着かせ脈拍を安定させます。血流を穏やかにし、内臓の働きも緩やかになるので食欲を抑える作用が有ります。この生理作用を利用した、“ご飯にかける青いふりかけ”が話題になりましたね。
改めて色の与える作用を知ると、普段なんとなく目にしているインテリアなども工夫しがいがあるかもしれませんね(^^)身体にも心にも影響を与える色、ぜひ活用してみてください。